ヘアメイクアーティストSHINGO☆による、今回のイベントで使用したヘッドピース4作品+双也作品1
作
●初代家元勅使川原蒼風氏ヘッドピース/イメージ流木(SHINGO作)
下活けは、華やか雰囲気ver.と流木に寄せたマットなアース調ver.
ヘッドピースにはゴツゴツとした流木をモチーフ。
素材には和紙を使用。
●二代目家元勅使川原霞氏ヘッドピース/イメージ蝶々(SHINGO作)
こちらはとても繊細な造りだっため、下活けの段階で壊してしまった💦
細部に施されたアンティークのアクセサリーが、霞家元をイメージした女性的で上品な作品となっている。
こちらは新たに作っていただいた二号機🦋✨
一号機の雰囲気とは少し変わったが、頑丈になりまた一段と素敵な作品に。
ヘッドピース内には15個程度の容器が固定されおり、本番では繊細で可愛らしい飾りを邪魔しないよう霞家元が好んだミニアチュール作品を手掛けた。
素材には軽量の紙粘土を使用。
●三代目家元勅使川原宏氏ヘッドピース/イメージ竹(SHINGO作)
今回、唯一頭にではなく肩に乗せるタイプのヘッドピース。
三代目宏家元が生前に手掛けた、竹をモチーフにしたような無骨さがクールな花器をイメージ。
本番ではご近所さんに頼んで分けていただいた笹を活けた🎋
素材には和紙で巻いたダクトを使用。
●四代目家元勅使川原茜氏ヘッドピース/イメージ月(SHINGO作)
現家元勅使川原茜氏と草月をイメージした月型ヘッドピース。
マットな黒色に着色することにより鉄の雰囲気を持たせた作品。
本番はこちらに茜家元の代名詞である「グロリオサ(赤)」をメインに活けた。
●山田双也ヘッドピース/イメージ光
5作品中、今回唯一私がゼロから手掛けたヘッドピース。
私の好きなオガラを金色メインで着色し、直線的なアウトラインで全体を仕上げ、口元に花材を活けれるようワイヤーで立体マスク的な形状に仕上げた。
本番ではダリアをメインに活けた。
夜の部ではステージ上の飾りの胡蝶蘭を拝借。
山田双也以外のヘッドピースは全てヘアメイクアーティストSHINGO☆により手掛けられたもの。
イベントから早いもので一年が経とうとしている。
どれも細部にまで技巧が施されているので、今回、一年たった今だからこそのネタバレ承知でのご紹介👆
観客席からでは到底気づくことのできない細かい箇所までも、アーティストSHINGO☆としてのこだわりが至る所にうかがえる。
いけばな用語で本番前に試作で活ける事を「下活け(したいけ)」と言う。
下活けで使用した花材は、本番で必ずしも使うという訳ではなく、あくまでもイメージであり雰囲気活けである。
とにかくモデルさんの首や肩に負担が掛からぬよう、常に重量を気にしながら試作品を作っては己で装着しの繰り返し。
すべてが生花だと当然重さが出てしまうので、ドライ花材を入れ比重のバランスを調節した。
今回水は全く持って不使用💧
どれもこれも素敵な作品に仕上げていただいたおかげで、下活けにしても本番にしても、花いけ師として存分に楽しませてもらったw